児童ポルノ法改正審議開始。

26日の審議で、「創作物規制」に続き「単純所持規制」まで視野に入っていることが明らかになった児童ポルノ法改正議論。
正直、議論内容に関しては「お話になりませんわ」というレベル(内容うんぬんの問題ではなく、議論としての前提要素を満たしてない、論拠ぐらいしっかり持ってください)ので、詳しくつっこみたくなんですが……。


↓ご存じ無い方はこの辺りとリンクを参考に。極端な話もありますが
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7388018


今回の審議の本質とは大分外れるけど、度々思うのは、政治家ってのは情報分野についてプロフェッショナルな人間は全然いないんだろうな、とは思った。
「常識とは18歳までに集めた偏見のコレクション」とはアインシュタインの言葉だけど、これに当てはめると、今の国会には情報ネットワーク時代の「常識」を持った人間は殆ど存在しないことになる。ここ10年で世間の技術と人間の付き合い方は劇的に様変わりしたと思うけど、国会に居る政治家で、その変化のただ中を見てきた人間や、あるいは変化の後の世間に浸かって生きてきた人間はいない。そして、そう言う人間に興味もない。
だから、こっちには彼らのいってることがいちいちトンチンカンなことに聞こえるんじゃないかなぁ、と思ってしまう。

日本の文化の美徳は、なぁなぁでどんな文化もとりこめるカレー鍋のような懐の深さだと思うんだけど、それを支える日本人の「常識」のあり方を、海外のそれと、特にキリスト教圏の国々のそれと一緒くたに語られるのは心外だ。
もちろんこれは精神構造が違う、ということでどちらが上とか下ということでは無いけどね。